東京の焼肉店は外食業界の不況下にあっても、飛躍し続けています。外食するのであれば、まずは焼肉!と思っている人も多いですし、恋人同士のデートから友達、ファミリーとあらゆるグループが外食に焼肉を選ぶ傾向が見られるようです。実際のところ、東京の焼肉店に出向いたときに感じるのは、あらゆる年代のお客様がいることと、少人数から大人数のグループがいることです。年代を問わない客層であることは、それだけ幅広い年代に焼肉はウケがいいことの現れですし、満足度が高いことの証明でもあります。
東京で焼肉を食べるとなると、やはり東京らしさのある店に注目が集まるでしょう。東京ならではの焼肉店というのは、外食業界の筆頭にもなっている焼肉を最先端の内容で提供してくれることにつきます。たとえば、焼肉店とは思わせない店構えであり、ただおいしい肉を焼いて食べるというスタイルにとどまらないことが該当します。焼肉店とは思わせない店構えに多いのは、モダンかつ洗練された外観と内観の店であり、店内のインテリアにもこだわりが見られなければなりません。このような洗練された内観の店は、目の肥えた方をお連れするときにも失礼がありませんし、喜ばれるはずです。
洗練された内観だけではなく、他のお客様との距離感もあるので、プライベート空間が保たれます。これまでも個室という形態がこれに該当していましたが、最近の東京の焼肉店に見られるのは、個室ではないものの個室に近いというものであり、一般の座席においても個室に近いプライベート空間が保たれています。自分たちのグループの会話を楽しみながら、周りの雑音を気にしなくていいため、食事にも会話にも集中できる。周りの目線が気にならないことが、喜ばれています。
確かに、デートでも友達同士の会話、ファミリーであっても、他のお客様との距離が近いとなれば、なんとなく気になるという人が多いはずです。こちらの話が聞こえているかもという不安だけではなく、あちらの会話が聞こえてくるのが気になるという場合もあるでしょう。やはり、それぞれのグループが焼肉を楽しむためには、周りのお客様との適度な距離感や、周りを感じさせない座席配置は必要です。
この件については、外食業界において焼肉というジャンルだけではなく、その他の食のジャンルでも言えることかもしれません。しかし、焼肉となると滞在時間そのものが長く、メニューによって差はありますが、費用に関しても他の外食に比べて掛かってしまいます。こだわった肉を焼いて食することだけではなく、おいしいものだからこそ、快適な空間で食べたいと思うのは当然の心理でしょう。
「周りを気にすることなく楽しめるからこそ、さらにおいしく感じられる」というのは、焼肉にこだわった話ではありません。逆転の発想をすれば、おいしいものだからこそ、周りを気にせずに楽しみたいとも言えるのではないかと思われます。すでにおいしいものを提供することが当たり前となってしまった現代において、その次に求められるのはその店の居心地の良さにつきます。居心地の良さはそれぞれの価値観があるので一概には言えないのですが、周りを気にすることなく、食事や会話に集中できることは最低限の条件として上がってくるはずです。
お客様である私たちの目は年々肥えてきていますし、それに伴ってお店側も他のお店とは違ったものを前面に出しつつも、しっかりとしたコンセプトが求められる時代となっています。外食業界を引っ張っていく存在であるため、課される課題は大きいとは思われますが、お店側のプロ意識があるからこそ、常に研究を行い、情報入手、市場調査を行えるのでしょう。オーナーをはじめ、社員の努力があるからこそ、ますますの発展が期待できるのです。